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きっとシャングリラだよ

ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市』少年少女と壁の向こう側【感想1】

ご無沙汰しております。夏疾風は良いもの。今回は久しぶりにドラマ感想です。

今回はこちら、どん。

 

『ぼくらの勇気 未満都市』 1997年 主演:堂本光一堂本剛

『ぼくらの勇気 未満都市 2017』 2017年

 

嵐メンバーが主演じゃない作品をレビューするのは初めてですが、そこのところそういう趣旨のブログなので、脇の2人に偏りがちな感想になるのはご容赦いただければと思います。以後ネタバレを含みます。

 

 

まずおことわりなのですが、なぜ「感想1」になっているかっていうと、次に感想を書く予定の作品でも未満都市の話がしたいからです。次回は映画「新宿少年探偵団」の感想になります。どうしてもお互いを引き合いに出したかったので……

 

原因不明のパンデミックが発生して成人男女が死に絶え、隔離された町・幕原を舞台に、少年少女が秩序と人権、正義のあり方を模索していくSF作品になります。

SF大好き、特撮大好き、ついでに可哀想な目に遭う男の子が大好きの私はずぅっと気になっていた作品だったのですが、20年後にあたる2017のDVDが出たのもあり、見てみることにしました。

 

いやー、本当に面白かった。大好き。リアルタイムで見られた人いいなーーー!!

毎回山場があって次が気になって、刺激的な酷いシーンもあればお前らそんなことしてる場合なんか??ってぐらいほっこりする場面もあるし、大掛かりな「壁」や「扉」や荒廃した街が映像で見られるのはファンタジーを実写でやる醍醐味だけど同時にちょっとしたチープさやガバガバさは特撮ファン的にはむしろ愛おしいポイントだし、あと登場人物全員顔がいい。すこぶるいい。

 

お話がどうの、という話は2でしようと思うので、1ではキャラクターの話、幕原の子供たちの話をしようと思います。ほんとみんな良い子なんだ……

 

・ヤマト

ほんと、女の子の夢みたいな主人公だな……という身も蓋もない感想。優しくて正義感があって度胸があって、でも素直になれなかったりわりとシャイだったり、フツーにわがままなところもあったりして、んもーそういうところだよぉ!と見ていて何回叫んだか知れない。慣れないことしたりとか戸惑ったりすると無言でそわそわしだすのが大変かわいい。あと髪が尋常じゃないぐらいサラッサラ。まじサラッサラ。
でもそういうヤマトの優しくて正義感があって度胸があるところは、それなりにキイチやユーリを傷つけるんだよなぁ……それでいて完璧超人ではない憎めないところがなおさら。誰も悪くないんだけれども……

 

・タケル

ええオカン。面倒見がよく飄々としているけれど熱い男っていう、こちらも女の子の夢みたいな男の子で、ほんと、一言一言に好きが溢れてしまうんだよなぁ。後半はもうひたすら可哀想で可哀想で、頑張れタケルくん生きてりゃなんかええこともあるさという気持ちでした。ヤマトとタケルのわちゃわちゃは永遠に見ていられる。ヤマトがあれだけ動けたのはタケルがフォロワーにいたからというのがでかいと思うので、ヤマトはもう少し報・連・相をちゃんとすべきだと思います。

 

・キイチ

私のイチオシ。まず顔がいい。びっくりした。小原くんとおっしゃるのですね……覚えた……信じられないぐらいお顔が美しくて画面に映るたび美しさを噛み締めていました。そしてこの恐ろしいぐらい完璧に美しい顔の男の子がこの「キイチ」という役回りだということが本当に素晴らしいんですよね。キイチくんは決して美しい男の子ではないから。
キイチくんは本当に普通の子で、もう普通の代表みたいな子で、腹が立てば八つ当たりもしたくなるしお腹が空けば友人から盗ってしまうぐらいには心が弱いし、報われなければ人に嫉妬したくも恨みたくもなるし、でも悪人ではないから傷ついた人がいたら助けなきゃと思う気持ちも普通にあるわけですよ。でも彼の隣にいる親友はヤマトで、彼はそんな弱いキイチを絶対に見捨てない。命を賭してでも助けてくれる。こっちはお前を恨みたくなる時だってあるのに!!地獄ですよ。なんて美しい地獄なんでしょう。というわけで私はキイチくんとあの雨の中の校庭シーンがもうめちゃくちゃに好きです。

 

・ユーリ

うっ(思い出しダメージ)(涙腺崩壊)本作のヒロインなわけですけど、彼女とヤマトの友情は熱かったですね……私はあの体育館でみんながユーリを前に出し物をするシーンで本当に涙が止まりませんでした。ああいうの反則。すごく悲しい状況の中でみんなが楽しそうに笑ってるみたいな演出に弱いので……本当に良かったなって思うのは、彼女が最期に、周りのみんなを愛して去っていけたことでした。周りは敵ばっかりで、世界は最悪なところだって思いにまみれたまま死ぬなんて、そんなの悲しすぎるじゃないですか。

 

・スズコ

本作ヒロインその2。2017も見ての感想なのですが、確かにスズコとヤマトは付き合っていたけれど、その思いの部分はそれほど噛み合っていなかったんじゃないかなぁと思いました。スズコは確かにヤマトのことを愛していたけれど、ヤマトのほうは、うん、本当の意味での愛とか恋とか、そういったところまで至っていなかったんじゃないかな。高校生の恋愛なんてそんなもんだし、こんな緊急事態にならなければ表面化しないものだと思いますが。なんだかんだスズコちゃんは強い女の子でした。

 

・モリ

モリくんかわいいよモリくん。今回見たかったポイントの一つだったのですが、んまぁびっくりするほど可愛かった。ほっぺふくふく……っていうか「主人公コンビが舞台に足を踏み入れて最初に出会う、静かに街に佇んでいる人物」って完全にこれ謎の美少女の文脈ですやん。というぐらいヒロインみがすごかった。喋り方とかの演技はこれからってところもあるだろうけど、なんていうか「たったいま僕は傷つきました」っていう顔をするのがめちゃくちゃ…上手いなって……
それから2017を見たときに、潤くんが当時に喋り方を寄せているのに感動しました。声は全然違うのに……主人公コンビはそこまでギャップがないのと、あと普段の潤くんの喋り方を学習した後だったので……松本潤ではなく20年後のモリですっていうのを感じて最高でした。

 

・アキラ

私が相葉さんにハマったのは超最近のため、私にとっての相葉さんはそれこそ未満都市2017スタイルはちゃめちゃ美人な黒髪短髪前髪分けで、でもやっぱりはじまりのすがたも見てみたいよねっていうのがメイン動機で見始めたわけです。それで驚いたことなんですけど……なんか……びっくりするぐらい目が死んでる
えっアキラくんすごい目が死んでる。どうしたのなんでそんなに瞳が荒んでるの?何があったの?あっソウダネ 親が死んでるんだもんね……当然かな……当時から顔はお人形さんのように綺麗なのですが、ちょっと垢抜けない感じと栄養状態良くなさそうな風情と死んだ目が相まってなんかすごい。そんな生き物が気づいたらちゃっかりとヤマト陣営に住み着いている様子が可愛かったです。マコトくんにくっついてるのかマコトくんがくっついてるのか微妙なところも大変よろしい。
2017では見慣れたルックスに戻り、目にも光があったので、ああ良かったアキラくんが人間になれたよ……とほっとしたら状況はあれよあれよという間に悪化し割と秒で目が死んだので相葉さんはどうやら目のハイライトをオンオフできるらしい。最初はあらあら大人になっちゃってまぁと思いましたが、水筒掲げて警備員に取り押さえられるあたりとかには当時の狂犬みたいな感じがあってやっぱりこちらも確かにアキラくんなんだなぁとしみじみしました。

 

 

これだけ語れるぐらいみんなに思い入れができちゃうってのはやっぱり良い物語だったってことですよね……面白かった……

というあたりで一回休憩したいと思います。ここまで読んでくださった方々ありがとうございました。近日中に次も!書くので!!たぶん!!