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きっとシャングリラだよ

【超初心者が】嵐「5×20」に行ってきた【札幌レポート】

先日、機会があって嵐のドームツアー「untitled」に参戦してきた。

という書き出しでブログを書いてからちょうど1年が経ちました。月日が経つのは早いものです。

 

そんなわけで、ツアー「5×20」、札幌ドーム2日目に参戦してきました。

 

いやーあの、うん、正直に言います。悩んだ。

一旦ぐるぐるした話をするのでうるせぇお前の話は聞いてねぇレポートを読ませろって方はなんかフォントサイズでかい文字が見えるところまでガッとスクロールしてください。

 

今回も前回と同じく、チケットは母が引き当てました。で、同行者が私だったんですけど、私は去年より、このチケットの重みを知っている。

正直、私より行くべき人がいるんじゃないか……みたいなことをね。思ったんですよ。むちゃくちゃ重いじゃん。20周年アニバーサリーツアー、かたや沼落ちから1年のぺいぺい、しかも前回のコン堕ちだぞ?贅沢者すぎてバチが当たるでしょ…

と、1日ぐらい考えたんですけど、でも当たっといてちょっと暗い顔してるのとかってありとあらゆる方面にめちゃくちゃ失礼なことじゃね?あとファンの先輩たる母上が私を同行者に選んでくれたのだから(ちなみに母上には同担の友人もいます)そこはありがたく全力で受けるべきじゃね?などということに思い至り、顔を上げて参戦してこようと思いました。

諸先輩方におかれましては私たち親子が不正なき参戦だったということ、私の席分は転売ヤーや盗撮魔アンチetcから守られたということ、この席に恥じない良き1ファンであろうと改めて誓ったことなどを持ってお許しいただきたいと思います。始まりから重いな。ごめんなさいね。そろそろやめます。

 

さて何から話をしようかと考えたんですけど、

結論から言うとめちゃくちゃヤバかった

という身も蓋もないやつになってしまうんですが、なんていうかこう、小さなことから大きなことまで、いろいろなことを考えたり感じたりするようなコンサートで、それでいてひたすら楽しく、多幸感を脳髄に直に叩き込んでくるわりに、同時に知恵熱出る勢いで頭も動かさないといけないし、なんつーか、脳と感情のキャパシティぎりぎりみたいな感じのコンサートで、ここ数日の私はそんな思い出を出したり閉まったりしながらずぅっと考えてて、うん、そんな感じ(どんな感じ?)

なので、とりあえず、とりあえずまずレポらしい話、参戦日17日ならではの話をして、それからセトリや構成や演出の話をして、それからそれを観て考えたこと、みたいな順でいきたいな、と思っています。気持ち的には「かるめ」→「おもめ」みたいな感じになります。お好きなところをお読みください。そろそろバレてきた気がするけど私は精神性が重いオタクなので……メンタルが武士なので……

 

※セトリを順に一覧で書いちゃう、衣装図解しちゃう、といった類のストレートなバレはありませんが、自分が参戦するまで何も見たくない!という方はこちらで引き返してください。自己責任でお願いします。

 

 

■17日の話

 

私の席はセンステに向かってちょうど左真横のスタンド席後方でした。センステメンステバクステ花道全てから程々に遠いが逆に全て平等に見えるみたいな謎の位置取り。

あと私事ですが今回初めてアイドルの顔写真のついたうちわを買いました。傍から見るよりめちゃくちゃでかいですねこれ……いまだに圧に慣れないというかなんか照れるというか直視できないのでそっと裏側にして飾ってるんですけど世の皆様はどうなさっているのだろうか…

以下、17日ならではのむちゃくちゃ可愛かったりかっこよかったりした場面のメモです。

・翔くんが投げキッスをして会場が沸いた瞬間にカメラが切り替わって抜かれてしまい、盛大にきょとんとしたところが大画面に映っちゃった二宮くん

これ個人的にKAWAII大賞あげたいですね……全員離れた場所で歌ってたので二宮くんは何で沸いたのかがわからず思わず探したみたいなんですけど、きょどきょどしてたとこが会場中に見えていました……素…かわいい…

・暗転の中での位置取りが下手だということを相葉さんに開口一番バラされる翔くん

真っ暗な中気づいたら隣に翔ちゃん……いるはずのない翔ちゃん……本人もめちゃくちゃ焦るんでしょうが誰かがインタビューか対談で「本番だからこそ笑える」って言っててきっとそうなんだろうなって思いました。全力でやってそうなっちゃったならもうあとは切り抜けて笑い話に昇華するしかないよなって……

あと暗転といえば1度だけ、私のいたブロックの目の前で暗転中の衣装替えが行われた場面がありまして、相葉さんがギリッギリで服に袖を通しマイクを受け取る瞬間を拝むことができました。円盤だと絶対に映らないので感動しました。円盤で見ると魔法みたいに服が変わってますが現実は魔法ではないので一生懸命着替えていました。マジで予定よりギリッギリだったみたいで本人ちょっと笑っちゃってましたけど…

・潤くんがDisco Star教に入信

潤くんが~~~~~移動するときにディスコスターウォークやってた~~~~~~!!!!(泣き虫推しの歓喜)翔くんはいつものようにバイバイしてたんですが、やっぱり相葉さんはいつだって、誰かが呼ぶからこそディスコスター様を降ろしてきてくれるんだなと思いました。ディスコスター様はいつだって彼を忘れない者の元に現れるのだ……(おっ!危ない人だ!)

・大野さんと二宮くん…めちゃくちゃかわいい…

ロッコっていうかなんていうか(実物を見てもらいたい)がぐるっと会場を回るじゃないですか、その分け方が大宮と3人、てなるときがあってアレあんまり見ないなこの組み分けって思ったんですけど有識者の皆様どうなんでしょうか……なんかあの…ちまちましていて……かわいい……かわいい以外の言語がシュンッって脳から消えた……ところで何故か二宮くんが大野さんのお尻を叩いていたんですけどほんとアレ何だったのかわからないので有識者の皆様どうなんでしょうか……

相葉雅紀の話

1年前にガッツリ私を沼に叩き込んだ相葉さんライブVer.なんですけど、今年も引くほど綺麗でしたね。お手振り中にカメラに抜かれた時に後ろを向いちゃってることが多かったんですけど、そんなときも「後頭部が完璧な美しさだな……」って思ってました。あとお歌がとても…上手い……歌が……うまい……うま…

あとけっこう序盤に葉担の村を焼く感じのコーナーがあるので葉担さんは覚悟しておいたほうがいいと思います。気を確かに持ってほしい。あの演出考えた人にはなんか……遅刻しそうな時に信号に止められないみたいな幸運が一生降り注いでほしい……

 

■ライブ構成の話

セトリ、私は見ないで行ったんですけど、けっこうもう見てる人も多いのかな。本人たちも言ってましたが情報化社会なので……

んで、それだけ見て「新規向けかよ」みたいなこと言っている人、見かけたんだけど、でもちょっと待ってほしい。ここにいるマジのド新規の話を聞いてほしい。今回のコンサートめちゃくちゃ古参向けだぞ!!!!!!!!

なんていうのかな……一言で言えば「最大公約数のオタク人生の歌」みたいなセトリをしていた。

なんていうか、オタクにはみんなオタク人生で象徴的な歌みたいなのがあって、例えば私にとって最初に買ったシングルはFind The Answerで、人生で最初に出会った嵐は君のために僕がいるで最初に口ずさんだ歌はWISH、みたいなのがあるわけですけど、それぞれに人生のいろんなところに歌があって。オタクをやるというのは景色が二重三重に見えるということだと思うんですよ。ハワイはもうただの南の島ではないし、国立はただのスタジアムではない。ただのモノに憧れとか思い出とか怨念とか諸々をなすりつけていく作業がオタクやるってことなんだと思ってるんですけど、今回のライブはそういうのを可視化して展開していく感じの演出になっています。だからねぇ、新参には圧倒的にあの情報の洪水を整理する知識と思い出憧れ怨念が足りないのよ。敵わないのよ。たぶん皆様このコンサート私より何倍も楽しめるよ。このドドド新規が保証するよ。

そして、そんな我々のオタク人生は、5人のアイドル人生でもあるんですよね。

そこはイコールなんだってことを、そしてその曲たちへの思い出憧れ怨念は俺たちだって抱えて生きてるんだぜっていうことをガンガンと見せつけてくるわけですよ。推しが生きているジャンルの特権だよね。推しの上を通り過ぎる1年と我々の1年はイコールなんですよ。こんな幸福なことがあるだろうか。

 

■そしてアイドルについて本気出して考えてみた

で、感想です。私1年間考えてたことがあって、それが「アイドルを”応援する”とはなんぞや」ということで。

純化した話ですけど、例えばスポーツ選手だったら、その選手の目標、優勝するとか記録を出すとかが叶うように応援するわけじゃないですか。アーティストだったら彼らの表現したいとかそういう思いが叶うように応援するわけじゃないですか。私たちが応援しないと彼らの目標が叶わないわけです。一方通行でなんていうか、「応援の純度が高い」って感じがするんですよ。

じゃあアイドルはどうなんだっていうと、 私たちは彼らの何を応援してるのかってところがいまいち謎で。つきつめるとファンを楽しませたいとかになって、でそれを応援するのもファンで、目標と支援する側が一体になってる。ってかそれって「応援」っていうより普通に「対価」じゃない?とか考えてて。

それでまぁ、別Gの話はしませんけど最近いろいろあったりとか、あと1年も沼にいればそこそこ深淵を覗く機会もあったりして、うん。まぁどこのジャンルも大変です。

スポーツ選手が応援が無くて力が出ない、お金がなくて練習できない、イコール目標が達成できない、っていうのはわかりやすくファンが必要な理由なんですけど、アイドルみたいに目標と支援する側が一体になっている状態だと、ファンが消えると同時に目標も消えるので、ただ無に返るだけでデメリットはないよね?もしもファン抱えてる方がデメリット多いんだったら無にしてしまえばいいってことになるわけですよ。

私は大好きな人達から離れるのは難しいんですけど、たぶんあちらは私たちから離れるのは簡単なんだろうなとよく思います。

そんなときに、「応援してきてくれたファンに感謝しよう」って伝えてきてくれたものがあのコンサートで、私はめちゃくちゃほっとしたというか、安心したというか。

いかに自分たちが自分たちのグループを愛しているか。

いかにこの20年が楽しいものであったか。

今回のコンサートはそれで我々をぶん殴ってくるみたいな構成だった。それを伝えることがファンへの感謝を示すことになる、と考えたという時点でまずひれ伏したい。圧倒的に正しいと思う。

主語が自分でなくなるとオタクは狂う、って前にツイートしたんですけど、それってオタクだけじゃなくて万事に言える気がしていて。誰かのために、とかって綺麗だけど、根幹の「自分がそうすると嬉しいから」みたいなのを失うと何かが確実に死んでいく。もしくはその恩や期待を勝手に背負わされた誰かが傷ついていく。

「今とっても楽しいよ」を受け取ってこそ「貴方のために」を安心して享受できるんだろうなと思います。

だから今、嵐のこと大好きでよかったーーーーーー!!!!って気持ちでいっぱいなんですよね。安心して彼らのくれる最高のエンタテイメントを楽しもう!って気持ち。

二宮くんの言う「あの時は辛かったなんて聞きたくないでしょ?」っていうのがよくわかる。それが100パーセント本当かどうかなんて知る必要はなくて、ただただここは安心して楽しめる場所ですよっていうのを示してくれるという、そのホスピタリティ。私はそれが誠実さでなければ何なのか、って思います。

 

というわけでこれから参戦する人は安心して、そしてなるべく邪念を捨て脳のキャパシティを開けた状態で挑んで欲しいと思います。

 

うわ!!長い!!!!ここまでご清聴いただいた皆さんありがとうございます!円盤を心の支えにまた1年、彼らのことを本気出して考えながら楽しく生きていきたいと思います。 5×20はいいぞ。

 

 

 

追伸:参戦した有識者の皆様に伺いたいんですけど、アレって缶蹴りってことで合ってます?