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きっとシャングリラだよ

【All the BEST!! CLIPS 5x20】MVっていいな【感想】

ご無沙汰してます!!サクでございます!!

お休みだ!!!!というわけで私はキャッキャしながら5×20MV集を見ています!!サイコーの週末か???

5×10のクリップも見ているし最近のとか手に入れた分とかはもちろん見たことあるんですけど、やっぱり揃うと壮観ですよね。順番に見ると個々人の変化もよくわかるし。あと画質が良い。画質が良くて思わず笑った経験とか初めてだよ。技術革新。

ついでにこれは5×10の時点でも思ったけど書くとこなかった感想なんですけど、「おお…全部に全員が映っている……」という。いやアイドルのMVなんだから当たり前なんですが。ちまたの歌手やバンドのMVってけっこう本人いないのも多いので……逆に新鮮みが……

あとほんとに男の子アイドルの衣装って制服とか軍服みたいに揃えないんだなっていう……夏疾風の高校野球版がちょっとおっ!って思うのってそれだよね。スタイリストさんって大変だな……

それと円盤の装丁(?)が良い。個人的には嵐陣営のアートワークを全面的に信頼しているんですけど今回もさいつよじゃんね……化粧箱とかじゃなくて個々の印刷で良い紙と面倒な印刷に振ったって感じでプロの仕事だ……あとこれは展覧会も含むテーマですけど20年をただの経過じゃなく道のりと捉えてるところもいいよね…

 

というわけでちまちまお気に入りのMVの感想とか思うところとかを書き留めておこうかなと思います。

 

そもそもMVとはなんぞや。ウィキペディア先生によりますとミュージックビデオ:宣伝や芸術目的で制作された、曲とイメージを統合した短編映画である。とのこと。ちょっと前までプロモーションビデオ(PV)って言い方のほうが多かった気がするんですけど、もしかしたらYoutubeとかニコニコ動画とか「プロモーション」目的ではなくても音楽と映像をセットで楽しむ習慣ができてきたからかなぁとか思ったり。もう曲の評価が映像も込みになってくるっていうか。あっそうそうYoutube進出おめでとうございます。公式動画ゴリ押し妖怪に俺はなる。

 

というわけで曲とイメージを統合した短編映画なわけですよ。できれば曲のイメージとぴったり、もしくは新たなニュアンスやメッセージを足してくれるようなものを見ると個人的にはこれこれ~いいよね~って思っちゃう。推しの顔が良いのはともかくさ。いや推しの顔はいつでもいいんだけどさ。

 

そんなわけでどちらかっていうとそういう観点寄りで、気ままにいきます。当時のコメントとかメイキングとかインタビューとか見てないものが大半なので、的外れな部分が多々あると思いますが、お暇な方はお付き合いください。

 

 

『言葉より大切なもの』

 

好きなんですよね……何がすごいってこの溶け込み力。街の人が出てます系MVってどうしてもちょっとシラけがちみたいなとこありますけど、このさりげなさ。いや、どう考えてもこんな顔の良い男の子達がそのへんの商店街にいるわけはない。乾物屋の前におばさまと立ってる相葉くん、服の丈感とかもひっくるめてどう見ても2次元。ちょっとすさまじい。でも全景で見たときにはそこまで「浮き」を感じない。ついでに一緒に映っている街の皆さまも全然取って繕った感じと浮かれてる感じがゼロなのがすごいとこだと思うんですよね。

理由の一つにはカメラにアップで映る彼らが特に笑顔ではないというのがあるかもしれない。面白いのはその隙間に破顔しまくりのロケバスが挟まるところですよね。どちらもあんまり意図的に「アイドル」としてパッケージ化された顔してないっていう、そういうところがこの商店街と彼らを地続きにさせているのかしら。当たり前のようにやってるけどカメラに笑顔向けるのって特殊技能ですよね。

あと当時はハンディのカメラと定点で撮ってるカメラにだいぶ性能差があったよなって思い出させてくれるけど、この粗めな画質も商店街の背景も、今になって見るとかえって映像をグンと感傷的にさせてくれるよね。サイレントなのに、おしまいの合図のように最後に戸を閉める音だけが入るところとかまでお見事なのでした。この頃の二宮くんの髪型が好き。

クソ長いな。いきなりフルスロットルじゃんか……

 

 

『Lucky man』

 

Luckymanが好きすぎる人なんですけど、この曲の価値って多少の「悪趣味さ」「毒っぽさ」にあるよなぁって思ってて、MVもかなりそっちに振ってるなっていうところ、解釈が合うのでめちゃくちゃ好きです。

おるなしのアレは単純にライブハウスのモッシュだけど、こっちの冒頭のやつはなんかこう、悪意の匂いを感じるんだよな。それを客観視して理解しながら、それでもあの世界で踊り続けるんだなぁという。

しかしギラギラした衣装に身を包んで水を跳ね返しながらガムシャラにステップを踏む子ら、顔がいいな…翔ちゃんとかすごい……大野さんのちょっとぽやっとした感じがかわいいしアクロバットも良い……相葉さん女の子じゃん…顔と華奢さが女の子なのに盛大に腹チラすることをいとわないので脳がバグる。好き。

 

 

『WISH』『Love so sweet』

 

この二つの共通項って花男の……っての以外に、MVが『5人が誰かの恋を見守る』ってシナリオになってるところだと思うんですよね。三人称っていうか。どっちも曲は二人称なのにね。

でも「街に愛の歌流れ始めたら」と背景描写から歌いだすように、「こんな好きな人に出会う季節二度とない」と「季節」という言葉づかいをしているように、どっちも「俺とお前」よりちょっと広い空間の話をしている。その空間を作っているのが嵐、というスタンス。

なんつーか、この世界はあらゆる「俺とお前」が同時多発してるわけですけど、別にさほどドラマチックでなくても見ててくれる感じ? そういう嵐のテイストって好きだなぁと思いますね。私はそういう描写が好きすぎてドキュメント72時間で毎回泣ける人間なので、ラブソーはラスサビinした広場の風景が映るとこで毎回泣きます。(涙腺激弱か?)

あと友人がつべでラブソー見て「この頃の松潤の顔のまろみが良い」って言ってたので5千兆回ふぁぼった。まろみ……わかる……

 

 

マイガール

 

こいつら……兄弟になりおった……人体錬成とか禁忌やろが……という話は置いておいて。この時のビジュ総じて好き。

MVって個々のリップシンク+イメージ映像+ダンス(or引き5人)とかを組み合わせて構成するのがまぁありがちパターンなわけですけど、これは2番サビまでがっつり芝居だけで見せるのが効果的だなって思いますね。2番サビでやっと来るリップシンクで皆が1列横並びで、引きの絵が多めなの、ここまでがっつり兄弟としての彼らを見てきたのでなんか家族写真みたいな感じがしていいよね。

俳優5人集めてきてるので説得力がすごい。特筆すべきは相葉さんで、私ずっと前から彼には瞳のハイライトのオンオフ機能があるって主張してたんですけど、今回はずっとオフってて、最後の表札付け直すシーンでやっとオンになるんですよね。しかも付け直す間にオフ→オン→オフ→オンってするからな。最後の振り返って家へ戻っていくときの溜め方と勢いもすごい。あの表札を付け直すシーンでこの曲の主題1曲分をやっちゃってるのである。つよい。

 

 

Face Down』『P・A・R・A・D・O・X』

 

とにかく非実在性の佳い男をカッコよく撮るぞ!という気合を感じるので好きです。こんな話するの本当に恐縮ですけど、私の2大「これMMDで見た!!!」やつ。(ピンと来ない人は流してください)。いや筋で言えばこっちが本家なんですが。なんつーか「カッコいいもののパロディ」を浴びて育ってきているので、実際にカッコいいものを見ると、おぉ人間にはこんなことができるのか……と思うし、そのカッコいいの源流とか理由を探したくなりますよね。椅子に座ってるだけやぞ……でもカッコいいよねわかる。なんでだろうね……ありとあらゆる全ての推しをああいうその人に似合う椅子(似合う椅子としか言い様がないよね)に座らせたい……できれば黒くてタイトな服をお召しになっていただいて……

あとパラの方、個人カットの縦割りもアニメでよく見るやつですよね。他であんまり見ないのはなぜなのか……カッコいいね……

FaceDownはみんなちょっとオラつきがありますけど、よりセクシャルな内容のはずのパラの皆が、総じて女の子みたいなやわらかアンニュイさがある気がしてそれが逆にこう……クるものがあります。

ロゴ入り収録するなら今の技術でもっとなんとかしたの入れてくれと思わなくもない……

 

 

『Calling』

 

ラストホープこじらせマンとしては書かずにいられなかった。そもそもラスホのOPが十分良いMVなんですけど、いいよねCalliing(素)。

なんかまず途中のアップのカットが四角い窓からこっちを見てるところとか、「ガラスの向こう」という感じで好き。セットとか色使いとか陰影もいいよね。あとオタクなのでイケメンに風が吹いていると無条件にいいなって言います。

推しの話をしますが、相葉さんってああやって片側から光をぶち当てると非常に映えるお顔立ちをしてらっしゃいますよね。鼻の起点高いせいかな…あと前髪が良い仕事をしている。顔の小ささに対しパーツが大きくて配置が綺麗だ……ひらひらしたお洋服もありがとう……

あと椅子に座ったところに手が伸びてくるやつ、波多野卓巳のモンペなので「搾取…」「救世主兄弟…」とかぶつぶつ言いながら泣いた(厄介)

 

 

『Endless Game』

 

あんまり言及されてるの見ないけどめっちゃ好きです。この曲って基本的にチャート1位を狙える範囲内で限界まで人を落ち着かなくさせるようにあらゆる音を配置しました!みたいな曲ですけど、MVもそうで、人間は動きがあるものの中に静止してるものがあると不安になるしその逆もしかりだし、統一感がないものが現れても不安になるよね。温度差ですよ。不穏さは暗闇に宿るのではなく見慣れたものの中に宿るのだ……

一言で言うと「極彩色の不穏」というような曲とそれが具現化したMVだと思うんですけど、ドラマもそういう話で合ってます?

あと5人がコンクリ壁にもたれてこっち見てるところ、バランスとシルエットが完璧だよね。色彩設定のせいで怖いほど白い相葉さんの腕が眩しいぜ……静止画で売ってくれ……いやたぶん当時売ってたんだろうな……いいな……

 

 

『Sukura』

 

これもMV見たほうが趣旨がわかる曲って感じで好きです。後ろの大樹って終始枯れ木だよね。ラストのカットもあれって大量に花びら落としてるところにプロジェクションしてる状態かなって思ったんですけどどうだろう……。世の中に桜ソングは大量にあるし毎春のように特集があったりするけど、やっぱり嵐からの代表は「サクラ咲ケ」の方になっちゃうんだろうな……出会い別れレベルじゃなくて生と死の話をしてるやんけ。重い。

正直、先に曲を聞いてほうほう生と死の話をしてるのね、なんていうタイトルだろ…Sukura…? ほぅ…? みたいになったので、MVの意味はでかいなと思います。歌詞に出てこないもんね。「花」だもんね。日本人なのでそれはイコール桜なんですけど……

終始目線が合わずに背中合わせ構図なところも好きです。あとこの頃の前髪重め目力1割オフみたいな潤くん好きです。

 

 

『I seek』

 

1月某日の後、私が今の気分にはこれだ…と泣きながら見たMVなんですけど、やっぱあの風情とコンセプトが好きなんですよね……5人が5人しかいない部屋に居て、そこは小さなパーティーで、嵐の曲が流れていて、ふざけたり笑ったりしてて、最後に窓のカーテンが閉められたとしても、その向こうでパーティーが続くことを我々は信じていられるのだ……いろいろ越えた大人たちのHappinessという感じがしますね。

相葉さんこの頃には完全にえっちなお兄さんへの進化を遂げてらしてすごい(感傷を返せ)綺麗に歳を取りましたな……

 

うう……きりがないのでこのへんで締めますけど、まだまだ好きなのはいっぱいある……ちなみに衣装大賞あげるなら『まだ見ぬ世界へ』後半、かな……いいよね……

 

結論から言うとうん…MVって好き……そしてみんな素敵に歳を取ったな……若さも大事だけどそれだけじゃない……

あと「イケメンの髪型」は時代による変化がめちゃでかいこともわかりますね。今見るとそ、そうだったな……あったわこんな時代……みたいになる。美意識って絶対評価じゃなく文化で変わるよな……

 

なんてったって曲とイメージを統合した短編映画なんですよ。短編映画。やっぱこう、腰据えて見ないとやなって我が身を振り返りましたね。そりゃ推したちの顔が見られればとりあえず万々歳ですけど、やっぱこう、作品なんですよ。

私はよく嵐のライブみてると「これリアルタイムMVなんだな……」って思ったりしますけど、MVだと本人たちとは別の監督さんとか演出さんがいるのがけっこう価値なんじゃないかなって思うときがあります。どっちのほうが結果的に良いものができるかとかは置いておいて。総合芸術だよね。写真もそうだけど、良いかおをする役者と良い腕のカメラがいて良いセンスの取捨選択がされて最終的に我々の前にやってくるんだなぁ。それを20年もやってるなんてすごいなぁ、とそんなことを思いました。あらゆる人の20年……万物にありがとうじゃん……

 

そんなわけでこのお値段でこのお得感、すごいですね(急に通販)すごく良い買い物をしたので、ひたすら見ようと思います。クッソ長いな……ご清聴ありがとうございました。